・重油、軽油、灯油、ガソリンなどの油タンクは、スラッジやサビが溜まったままで使用しているとタンク底壁を酸化させ、腐食劣化による漏洩事故、また送油管や計量器を詰まらせるなどの故障、トラブルの原因となります。製品の品質を保つためにも、定期的な清掃、メンテナンスをおすすめします。
注・(スラッジとは)
スラッジとは、油の製品自体に含まれている水分や硫黄分、タンク本体の酸化により発生するサビなどが混ざり、堆積する不純物のことです。
このスラッジが、タンク底部を腐食劣化させたり、ボイラーの不完全燃焼や燃費低下などの問題を起こし、設備の寿命を縮めたり、余分な二酸化炭素を発生させる原因となります。
清掃工事
2. グリストラップ清掃工事
・下水や浄化槽に、動植物性残渣(グリス)を直接流さないようにする設備がグリストラップですが、このトラップを残渣が溜まったまま使用を続けていると、設備としての機能を果たさなくなるばかりではなく、臭いの逆流の原因となったり、排水管の詰まりを起こし、汚水が流れなくなってあふれ出す、などの弊害を起こします。定期的に残渣を回収し、清掃、メンテナンスをすることをおすすめします。
3. 油水分離ピット清掃工事
・油分を下水や河川に流れないようにするための設備が油水分離ピットですが、長期間使用を続けているとピットの底部に土砂が堆積して、油分を流出させてしまう原因となります。「2. グリストラップ清掃工事」と同じように、定期的にピットの油水や土砂を回収し、清掃、メンテナンスをすることをおすすめします。
4. 雨水、汚水、雑排、各槽及び会所枡清掃工事
・雨水、汚水、雑排、などのピットや会所枡に、汚泥やゴミ、枯れ葉などが溜まったまま使用をしていると、これらの堆積物が排水管を塞いでしまって排水が流れなくなり、溢れてしまう可能性があります。これらのピットや会所枡に溜まった汚泥やゴミを吸引車で回収し、清掃する工事です。
5. 排水路しゅんせつ工事
・排水路に汚泥や土砂が堆積すると、排水の流れが悪くなったり、ヘドロ臭の原因となったりします。
しゅんせつ工事は、排水路に溜まった汚泥や土砂、ゴミを吸引車で回収し、排水がスムーズに流れるようにする工事です。
しゅんせつ工事は、排水路に溜まった汚泥や土砂、ゴミを吸引車で回収し、排水がスムーズに流れるようにする工事です。
6. ボイラー煙道清掃工事
・石炭ボイラーの煙道に溜まった灰を回収し、清掃します。清掃する設備の状況に応じて、タイベックスの着用や、防塵マスクやエアーラインマスクを装着して作業を行います。
7. 油地下タンクの廃止のための砂入れ工事
・油の地下タンクを廃止する際、タンク内部洗浄を行った後、タンク内に砂入れを行い、マンホール部にモルタルやセメントを塗って、埋め戻し(タンクを使用できない状態)にする工事を行います。
8. 流出油回収、清掃工事
・油送配管の穴あきや、給油時のオーバーフロー(入れすぎによる溢れ)などが原因で油を流出させてしまった場合のアフターフォローとして、① 流出した油の回収や、② 油がしみ込んだ土や吸着マットの回収、③ 配管やタンクなどの設備に付着した油の拭き取り清掃、などの工事を行い、出来るだけ流出前の状態に復旧します。